価値ある成功を導く「粘り強さ」を身に着けるには?

長い間、コツコツと努力してさえいれば、試験で合格するわけではないですし、仕事で成功するわけでもありません。
「コツ」「効率」なども重要です。
しかし、勉強も仕事も短期間で達成できるものにはほとんど価値はないので、かならず長期間の努力が必要とされます。

つまり「地道な作業をコツコツと続けられること」、すなわち「粘り強さ」は、勉強や仕事で成功するために最低限必要なものだと言えます。

では、その粘り強さは、どのようにすれば身に着けられるのでしょうか。

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「今」を変えれば粘り強さが身に着く!

粘り強いひとたちは、何かをはじめたとき、成功するかどうかわからないのに、長期間努力し続けます。
なぜ、そのようにできるのだと思いますか。
また、なぜ途中で投げ出さないのだと思いますか。

もっとも大きいのは「動機」、すなわち「モチベーション」だと思います。
これについては、また書きたいな、と。

では、つぎに重要なものは何でしょうか。
粘り強い人間とは対極の「すぐに投げ出してしまう人間」を考えてみましょう。

このようなひとたちは、さぼった過去があるので「さぼり癖」、あきらめた過去があるので「あきらめる癖」がついています。
だから、はじめは努力していても、途中で「今日はさぼっても…」と思って、かんたんに、さぼってしまいますし、「まあ、いいっか」となって、かんたんに、あきらめて投げ出してしまうのでしょうね。

一方、粘り強いひとたちは、どうでしょうか。
「自分は×という難題をクリアーした人間だ」という「自信」に満ち溢れているので、投げ出したくなっても、投げ出さないのだと思います。

ここで「癖」と「自信」について着目してみてください。
いずれも「過去」に起きたことに起因しています。

すなわち、過去を変えることができれば、粘り強い人間になることができるのですが……。
過去を変えることはできません。

でも――。

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勉強をさぼっていたひとたちのその後

いま、この瞬間も10秒後には「過去」となります。
つまり、いま、「自信が身に着くようなこと」をすれば、将来の「自信」につながり、そのうち、粘り強さになるわけですね。
具体的にはどうすればいいのでしょうか。

一例をあげると、勉強の場合は「分厚い参考書を最初から解いく」といいでしょう。
「この分厚い参考書をすべて解いた」という記憶が「自信」になって、つぎの成功につながります。

たとえ、さぼり癖やあきらめ癖があっても、さぼった過去、あきらめた過去を駆逐するほど、何度もこのような「自信をつけられるようなこと」をしていけば、そのうち、粘り強い人間になることができると思います(もちろん、ひとによって「程度」が変わるでしょうが)。

塾の生徒の成績がガンガンにあがった理由の1つに「自信」

わたしは数学の授業にてこれを「小テスト」「まとめのテスト」という形で導入しました。
どういうことでしょうか。

・毎回、授業がはじまる前に小テストを実施する
・小テストでは、前回の小テストと同じような問題を出題(数値を変えただけの問題)
・だから、得点をとれるので、生徒たちの自信がつく
・たとえば「灘高の入試問題」のうち、小テストと同じような問題を探して、「まとめのテスト」として出題。生徒は解けて自信につながる
・自信がいずれ粘り強さにつながっていく
※生徒がよく間違える問題を小テストとして出題しているので、「繰り返し」の効果もありましたが、それは別の機会に。

同様に著書の『基本にカエル英語の本』でも「自信」がつくように工夫しています。
具体的には「バケツの絵の繰り返し」。
レベル1からレベル3まで、まったく同じ構成です(バケツの絵の繰り返し)。
だから、すらすら最後まで読めます。
レベル1からレベル3までを並べると、かなり分厚いのですが、すらすら読めて「最後まで読めた」と自信につながり、いずれ粘り強さになるというわけですね。

粘り強い人間になるには、ほかにも「明確なビジョン」も必要だと思いますが、それも別の機会に。

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