公倍数は、共通する倍数を探せ！

公倍数は、共通する倍数を探せ！

まずは復習です。
3の倍数をあげてください。
つぎのようになりますね。

・3の倍数：3、6、9、12、15、18、21、24、27、30、33、36…

つぎに、4の倍数をあげてください。
つぎのようになりますね。

・4の倍数：4、8、12、16、20、24、28、32、36…

ここで、3と4の倍数を並べてみます。
つぎのようになりますね。

・3の倍数：3、6、9、12、15、18、21、24、27、30、33、36…
・4の倍数：4、8、12、16、20、24、28、32、36…

これらをじっくり見比べてみてください。
（ちいさいほうから）12、24、36が共通していると気がつくのではないでしょうか。
12、24、36のように共通している倍数のことを「公倍数」といいます。
公倍数という言葉は今後もでてくるのでしっかり覚えておいてくださいね。

では、2と3の公倍数をちいさい順に3つ求めてください。

公倍数を聞かれる機会はあまりありませんが、もし公倍数を聞かれれば、紙にそれぞれの倍数を書いて見比べるといいでしょう。

・2の倍数：2、4、6、8、10、12、14、16、18…
・3の倍数：3、6、9、12、15、18、21、24…

公倍数は、6、12、18…ですね。

では、2と3と4の公倍数を、ちいさいものから順に2つ求めてください。

公倍数を聞かれたら、紙にそれぞれの倍数を書いて見比べるのですね。

・2の倍数：2、4、6、8、10、12、14、16、18、20、22、24…
・3の倍数：3、6、9、12、15、18、21、24…
・4の倍数：4、8、12、16、20、24、28、32…

12、24ですね。

公倍数も無限にある！

さきほど「3と4の公倍数は12、24、36」と書きましたが、実は「144」「288」なども3と4の公倍数です。
倍数と同じように、公倍数も無限にあります。
だから、さきほどの問に「ちいさいほうから順に3つ」と注釈があったわけですね。

公倍数をすばやく見つけるコツもあるが――

公倍数をすばやく見つけるコツもあります。
それは次回のレッスンである「最小公倍数」のところで学習します。