約数かどうかを判断する方法

これから、つぎのようなことを判断しなければならない機会がでてきます。

(例1)2は12の約数かどうか?
(例2)3は122の倍数かどうか?

どのようにして判断すればいいのでしょうか。

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よく考えれば「割ればいいだけ」とわかる!

12の約数を見つけるには、つぎのように1、2、3、4…12と整数で順に割っていけばいいのでした。

・12÷1=12
・12÷2=6
・12÷3=4
・12÷4=3
・12÷5 → 割り切れない
・12÷6=2
・12÷7 → 割り切れない
・12÷8 → 割り切れない
・12÷9 → 割り切れない
・12÷10 → 割り切れない
・12÷11 → 割り切れない
・12÷12=1

これらのうち、割り切れるものが約数でした。つまり、つぎの1、2、3、4、6、12が、12の約数です。

では、2は、12の約数でしょうか。
「12÷2」が割り切れたので、2は12の約数でしたよね。

5は、12の約数でしょうか。
「12÷5」が割り切れなかったので、5は12の約数ではなかったのでしたね。

14は、12の約数でしょうか。
12より大きな数で12を割ると、かならず「割り切れない」となるのでした。
つまり、「12÷14」は割り切れないので、14は12の約数ではありません。

まとめます。
▲が■の約数かどうかを判断するには、「■÷▲」が割り切れるかどうかを見ればいいのです。

・割り切れる → 約数
・割り切れない → 約数ではない

(例1)2は18の約数かどうかを判断!
→「18÷2」を計算。割り切れるので、2は18の約数。
(例2)5は21の約数かどうかを判断!
→「21÷18」を計算。割り切れないので、5は21の役数ではない。

「ん?」と思ったひとのために、別の例をあげてみます。
というわけで、8は、21の約数だと思いますか。

21の約数を求めてみましょう。
21の約数を見つけるには、つぎのように1、2、3、4…21と整数で順に割っていけばいいのでした。

・21÷1=21
・21÷2 → 割り切れない

・21÷3=7
・21÷4 → 割り切れない

・21÷5 → 割り切れない
・21÷6 → 割り切れない

・21÷7=3
・21÷8 → 割り切れない
・21÷9 → 割り切れない
・21÷10 → 割り切れない
・21÷11 → 割り切れない
・21÷12 → 割り切れない
・21÷13 → 割り切れない
・21÷14 → 割り切れない

・21÷15 → 割り切れない
・21÷16 → 割り切れない

・21÷17 → 割り切れない
・21÷18 → 割り切れない

・21÷19 → 割り切れない
・21÷20 → 割り切れない
・21÷21=1

これらのうち、「8」が21の約数かどうかを知りたいのですよね。
上記を見てください。
8では割り切れません。
よって、8は、21の約数ではありません。

当たり前の話ですが、「ん?」と思いやすいので、もう一度しっかり読み返してみてくださいね。

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約数かどうかを判断してみよう!

6は、92の約数でしょうか。

「92÷6」が割り切れれば約数で、割り切れないのなら約数ではありません。
割り切れないので、約数ではありません。

7は、35の約数でしょうか。

「35÷7」が割り切れれば約数で、割り切れないのなら約数ではありません。
割り切れるので、約数です

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