たすきがけによる因数分解

●問題
「次の式を因数分解せよ。(3)2x^2−11x−6」

2次式の因数分解だから、中学レベルかと思ったら・・・

■重要
数式は以下のルールに従って書いています。
分数・・・2分の1 → 1/2、5分の3掛けるx → (3/5)x
次数・・・xの2乗 → x^2、2xの2乗 → 2x^2

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方向性

「たすきがけ」をする。

解法

簡単そうに見えて案外やっかいなヤツですね。

因数分解の最初に説明したとおりに考えてみると・・・

1.共通因数は・・・ない。
2.公式に従って因数分解・・・できそうにない。
3.他にできること・・・わからない?(笑)

一見して因数分解なんてできないように見えますが、こんなときにいわゆる「たすきがけ」ってやつで解決できるのです。

ax^2+bx+cという2次式があった場合に、掛けてaになるやつと、掛けてcになるやつを考えて、バッテンにかけて合計するとbになる。
っていうアレです。

よく「なんか簡単に数字がわかる方法ありませんか?」って聞かれますが、ありません(笑)
あったとしても、まずは繰り返し練習することを優先した方が良いです。
たすきがけも、高校数学で何度も出てくるので、確実に素早くできるようにしておく必要があるからです。

さて、前置きはこのくらいにして、実際にやってみましょう。

2  1 =   1
 ×
1 −6 = −12
━━━━━━━━━━━
2 −6   −11
↑  ↑     ↑
a  c     b

手順は次のようになります。

1.まず左端に掛けたらaになる数を縦に並べて書く。
2.次に真ん中に掛けたらcになる数を縦に並べて書く。
3.これら4つの数字をバッテンに掛けて、その結果を右側に書く。
4.右側の数字を足してbになれば、正しい数字の組合せを発見!
5.2つのカッコの中にそれらの数字を入れて完成!

今回は成功例を書いてみましたが、実際は手順1〜4を何パターンも試して、やっとの思いで見つかる。ということもあるでしょう。
根気よく、方法通りにいろいろ試してみるのが大切です。

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解答

(2x+1)(x−6)

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