やや複雑な因数分解
●問題
「次の式を因数分解せよ。(4)x^2+y^2+2xy−3x−3y+2」
項数も多いし、共通因数もないし、戦意喪失してしまう人が続出の問題ですね。 でも、できることをやれば何とかなるかも!?
■重要
数式は以下のルールに従って書いています。
分数・・・2分の1 → 1/2、5分の3掛けるx → (3/5)x
次数・・・xの2乗 → x^2、2xの2乗 → 2x^2
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方向性
xについての2次式ととらえる。
解法
今回はちょっと複雑な因数分解です。
数Iの因数分解の単元の最後の方にこんなのが載っていますね。
数字やら文字やらいっぱいありすぎて、戦意喪失してしまう人も多いですが、これまた単純な問題のときと同じように考えてやってみれば、案外簡単だったりします。
まずは、式をなるべく簡単にします。この場合は、与式をxについての2次式と考えて、xについて整理してみます。
x^2+y^2+2xy−3x−3y+2
=x^2+2xy−3x+y^2−3y+2
=x^2+(2y−3)x+(y−1)(y−2)
xについて整理するとこんな感じになるはずです。たぶん、たいていの人はここまでは、やればできると思います。
実は、ここまで来れば出来たも同然です!だって、あとは中学で習った因数分解の基本通りにやればいいんですよ!
例えば、x^2−5x+6だったら、掛けて6で、足して−5になる数を考えます。
−2と−3なので、因数分解すると(x−2)(x−3)ですね。
これはほとんどの人が苦もなくできると思います。
これと同じことを今回の問題でもやればよいのです。
=x^2+(2y−3)x+(y−1)(y−2)
xについての2次式なので、掛けたら(y−1)(y−2)で、足したら(2y−3)になるような二つの数(式)を考えます。
掛けて(y−1)(y−2)になるものは、そりゃあ(y−1)と(y−2)ですね。
この(y−1)と(y−2)は、足したらちゃんと(2y−3)になります。
ってことは、さっき例の−2と−3を(y−1)と(y−2)に変えてしまえばOK!
つまり・・・
=x^2+(2y−3)x+(y−1)(y−2)
=(x+y−1)(x+y−2)
ですね!
実は、今回の問題は、別の方法で解く人も多いです。
別解は次のページで解説します。
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解答
(x+y−1)(x+y−2)