やや複雑な因数分解
●問題
「次の式を因数分解せよ。(5)3x^2−2y^2−5xy+x+5y−2」
2次式の因数分解としては、一番難しい方ですね。
センター試験でもこのくらいの難易度の問題が出題されることがあります。
■重要
数式は以下のルールに従って書いています。
分数・・・2分の1 → 1/2、5分の3掛けるx → (3/5)x
次数・・・xの2乗 → x^2、2xの2乗 → 2x^2
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方向性
たすきがけをする。
解法
まずはxについて整理して、各部分を因数分解してみましょう。
3x^2−2y^2−5xy+x+5y−2
=3x^2−5xy+x−2y^2+5y−2
=3x^2+x(−5y+1)−(2y^2−5y+2)
=3x^2+x(−5y+1)−(2y−1)(y−2)
とりあえず、xについて整理しました。
一応ここで確認しておきます。
この式はax^2+bx+cの形の2次式と考えることが出来ますね。
それならば、たすきがけが出来るかも知れない。と考えてください。
この式をax^2+bx+cと比較すると、a=3,b=−5y+1,c=−(2y−1)(y−2)となります。
掛けて−(2y−1)(y−2)となるのは、−(2y−1)と(y−2)または、(2y−1)と−(y−2)ですね。
ここで、たすきがけの手順を確認しておきましょう!
1.まず左端に掛けたらaになる数を縦に並べて書く。
2.次に真ん中に掛けたらcになる数を縦に並べて書く。
3.これら4つの数字をバッテンに掛けて、その結果を右側に書く。
4.右側の数字を足してbになれば、正しい数字の組合せを発見!
5.2つのカッコの中にそれらの数字を入れて完成!
では、やってみましょう!
3 y−2 = y−2
×
1 −(2y−1) = −6y+3
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
3 −(2y−1)(y−2) −5y+1
これなら計算結果に矛盾はないですね。
=(3x+y−2)(x−2y+1)
因数分解はこの難易度の問題がスムーズに解けるようになっていれば、ひとまずOK!
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解答
(3x+y−2)(x−2y+1)