2次方程式の解の判別

●問題
「次の2次方程式の解を判別せよ。x^2−3x+1=0」

「判別」なので、解くのではなく・・・?

■重要
数式は以下のルールに従って書いています。
分数・・・2分の1 → 1/2、5分の3掛けるx → (3/5)x
次数・・・xの2乗 → x^2、2xの2乗 → 2x^2

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方向性

判別式を使う。

解法

「解け」ではなく「判別せよ」とか言っちゃってます(笑)
「判別」って言ってるのだから、そんなときには・・・判別式!! ですね。

2次方程式ax^2+bx+c=0の判別式をDとすると、D=b^2−4acという式が成り立ちます。

これは実は、2次方程式の解の公式のルートの中身です。解の公式は、

ax^2+bx+c=0のとき、
x={−b±√(b^2−4ac)}/2a

こんなんでしたね。

ルートの中身がプラスなら、ルートの部分が何らかの値になっているので、解が2つできます。つまりD>0のとき「異なる二つの実数解」です。
ルートの中身が0(ゼロ)なら√の部分が消えてしまうので、解は1つです。つまりD=0のとき「重解」です。
ルートの中身がマイナスなら、√の部分は実数では存在しない値になってしまうので、解なしです。つまり、D<0のとき「解なし」です。

この判別式を利用すれば、わざわざ方程式を解かなくても、解の個数が簡単にわかる。というわけですね!

では、問題の式のa,b,cを判別式に代入してみます。

2次方程式の解の判別式をD=b^2−4acとする。
a=1,b=−3,c=1を代入すると、

D=9−4・1・1
 =9−4
 =5>0

よって、与えられた2次方程式は、異なる二つの実数解をもつ。

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解答

異なる二つの実数解をもつ

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