2次関数の最大最小

●問題
「次の2次関数の最大値・最小値を求めよ。y=x^2+x−1(−3≦x≦1)」

2次関数の問題で、もっともスタンダードなものです。今後の高校数学に応用範囲も広く、誰もが必ず習得しておきたいですね!

■重要
数式は以下のルールに従って書いています。
分数・・・2分の1 → 1/2、5分の3掛けるx → (3/5)x
次数・・・xの2乗 → x^2、2xの2乗 → 2x^2

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方向性

頂点と定義域の位置関係を調べる。

解法

いきなり結論ですが、2次関数の最大最小といえば、頂点!と覚えておいてください。

頂点は必ず山か谷の先端になるので、頂点が定義域に含まれる場合は、頂点が最大か最小のどちらかになります。
また、頂点が定義域に含まれない場合は、定義域の両端が最大最小になります。

どちらにしても、頂点の座標は重要な情報になります。まずは平方完成して、求めてみましょう!

y=x^2+x−1
 =(x^2+x)−1
 ={(x^2+x+1/4)−1/4}−1
 ={(x+1/2)^2−1/4}−1
 =(x+1/2)^2−5/4

これで平方完成は完成です(笑)

ってことで、頂点は(−1/2,−5/4)ですね。

また、グラフを描くときは、y軸との交点を求めておくと良いです。y軸上はx=0なので、簡単に求めることができます。

y=x^2+x−1にx=0を代入すると、y=−1ですね。
よって、この2次関数とy軸との交点は(0,−1)です。

この2次関数は「頂点が(−1/2,−5/4)で、y軸と(0,−1)で交わる」ことがわかりました。さらに、a=1>0なので下に凸のグラフになります。

グラフは描けましたか?
描けたら、次は定義域もグラフに示してください。
定義域は「−3≦x≦1」なので、xは−3から1までの値をとることになります。
言い換えると、グラフ上のx=−3からy軸と交わって、x=1のところまでが有効な範囲となります。

この範囲の中で、一番上のところと下のところが最大最小です。ということは・・・


今回の定義域には、頂点が含まれているので、頂点のところが最小。 つまり、x=−1/2のとき最小値−5/4

一番上のところは、定義域の両端のうち、頂点から遠い方になります。 この場合は一番左側、つまりx=−3のところです。

x=−3を与式に代入すると、
y=(−3)^2−3−1
 =9−4
 =5
よって、x=−3のとき最大値5

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解答

x=−1/2のとき最小値−5/4,x=−3のとき最大値5

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