2次関数の最小値の最大値
●問題
「y=x^2+ax+aの最小値をmとするとき、mの最大値を求めよ。」
「最小値をmとする」のに、「mの最大値」なんて意味不明と思いがちだが・・・?
■重要
数式は以下のルールに従って書いています。
分数・・・2分の1 → 1/2、5分の3掛けるx → (3/5)x
次数・・・xの2乗 → x^2、2xの2乗 → 2x^2
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方向性
mについての関数を作る。
解法
「最小値をmとする」のに、「mの最大値」なんて意味不明と思いがちですね。
しかし、mをaの式で表すので、aの値が変わればmの値も変わってくる。
つまり、aの値によって、mの値が大きくなったり小さくなったりするので、最大値なども存在するかも知れない。と考えよう!
最小値mについて考えるためには、mを式で表す必要があります。
mはy=x^2+ax+aの最小値です。
この2次関数は下に凸なので、頂点が最小値です。
ということでまずは、y=x^2+ax+aを平方完成し、頂点を求めてみましょう!
y=x^2+ax+a
=(x+a/2)^2−(a/2)^2+a
=(x+a/2)^2−a^2/4+a
よって、頂点(−a/2,−a^2/4+a)となります。
ということは、m=−a^2/4+aですね!
mはaの式で表されていて2次式になっているので、mとaの2次関数と考えて、最大値を求めることもできそうです。
mとaの2次関数は、2乗の項の係数がマイナスなので、上に凸のグラフです。ということは、頂点が最大値です。
結局は、平方完成して求めた頂点のy座標をさらにもう一度平方完成することになります。
m=−a^2/4+a
=−(1/4)(a^2−4a)
=−(1/4){(a−2)^2−4}
=−(1/4)(a−2)^2+1
よって、mとaの2次関数の頂点(a,m)=(2,1)ですね!
というわけで、この頂点がmの最大値となるのです。
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解答
a=2のときmの最大値1