三平方の定理と立体の体積
●問題
「1辺が4cmの正方形ABCDを底面とし、OA=OB=OC=OD=4√2cmとする正四角錐OABCDがある。この四角錐OABCDの体積を求めよ。」
立体図形に関する問題は、使う数字の個数が多いです。しっかり図を描いて、わかることをひとつひとつ求めていくのが大切です。
■重要
数式は以下のルールに従って書いています。
分数・・・2分の1 → 1/2、5分の3掛けるx → (3/5)x
次数・・・xの2乗 → x^2、2xの2乗 → 2x^2
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方向性
底面積と高さを求める。
解法
立体の体積を求めるには、一般に、底面積と高さが必要です。
四角柱・円柱などの柱体ならば、「体積=底面積×高さ」
四角錐・円錐などの錐体ならば、「体積=底面積×高さ×(1/3)」
ですね!
今回の問題は、四角錐なので、「底面積×高さ×(1/3)」で体積を求めることができます。
底面は正方形なので、ABCD=4×4=16cm^2です。
これはすぐにわかると思います。
あとは高さが必要ですが、ちょっとだけ難しいですね。
今のところ高さを含む平面図形は描かれていないので、自分で高さを含む図形を見つけます。
例えば、△OACなどがありますね!
この△OACをよく見てみると・・・
△OACの高さと四角錐OABCDの高さは共通のようです!
ということで、△OACの高さ、つまり、OからACに下ろした垂線の長さがわかればOKですね。
この垂線の長さを求めるためには、△OACを垂線で二等分した直角三角形を利用すれば良さそうです。
△OACは、OA=OC=4√2なので二等辺三角形です。
二等辺三角形は、頂点から底辺に垂線を下ろすと、底辺を二等分する。という性質があります。
まずはACの長さを求めてみましょう。
三平方の定理より、
AC^2=AB^2+BC^2
=4^2+4^2
=16+16
=32
AC=√32=4√2(cm)
そして、OからACに下ろした垂線の足をHとすると、AH=(1/2)AC=2√2となります。
さらに、△OAHについて三平方の定理を用いると、
OA^2=OH^2+AH^2
(4√2)^2=OH^2+(2√2)^2
32=OH^2+8
−OH^2=8−32
OH^2=24
OH=√24=2√6
これで△OACの高さ、つまり四角錐の高さがわかりました!
あとは「体積=底面積×高さ×(1/3)」に代入して計算するだけですね!
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解答
(32/3)√6cm^3